どうもインベスターS.Tです。
バイナリーオプションには、様々な専門用語があり日常的に使う言葉もあれば、あまり聞きなれない用語もあると思います。
あなたは、「インザマネー」と 、「アウトオブザマネー」という用語は聞いたことがありますか?
バイナリーオプションだけではなく、オプション取引全般に使われる言葉ですが、一体どういったものなのでしょうか?
今回は、「インザマネーとアウトオブザマネーとはなにか?意味や用途」について、わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
インザマネー意味や流動性について解説!
インザマネーというのは、オプション取引における用語の1つで、コール・オプションまたはプット・オプションの「権利行使価格」と「原資産価格」の差額分のことです。(補足として、オプション取引とは、ある商品を一定の値段で「買うことができる権利」または「売ることができる権利」をオプションといい、これらのオプションを取引することを指します。)
インザマネーは、原資産の取引レートが権利行使によって、その差額がプラスになり、利益が出る金額のことを指します。
※ちなみに、インザマネーが進んだ状態のことは「ディープインザマネー」といいます。
流動性について
オプション取引は、権利行使価格が原資産価格から乖離している銘柄について、初めから取引高が少ない場合があり、期日が近づくにつれて取引高が減少することがあります。
そのため、保有しているオプションが想定していた価格とかけ離れた価格で約定する場合があります。
期日まで時間がある場合も原資産の価格によっては、流動性が失われてしまう場合もあります。
そのため、取引するのには、流動性が高い大型株や、メジャーな指数を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、流動性の低い銘柄は、オプションの満期日の限月が限られていたり、権利行使価格の設定が少ないということがあるからです。
インザマネーの例を紹介!
「インザマネーとは、どのようなものなのか?」についてですが、まずは「コールオプション」の例から説明します。
「コールオプション」とは、行使価格で商品を買う権利のことを指します。
例えば、一株300円で取引されているとします。権利行使価格が250円に設定されたコールオプションを権利行使した場合、市場価格が300円でも行使価格250円で購入することができるので50円の利益が出ます。
そのため、コールオプションの本質的価値は50円となるのです。
それとは反対に、「プットオプション」の例を説明します。
「プットオプション」とは、行使価格で商品を売る権利のことを指します。
権利行使価格が350円に設定されたA社株式のプットオプションを権利行使した場合、市場価格300円の株式を350円で売却することができるので、50円の利益がでます。
そのため、プットオプションの本質的価値は50円となります。
アウトオブザマネーとはどんな意味か?
アウトオブザマネーは、インザマネーと同じでオプション取引における用語の一つになり、インザマネー同様「権利行使価格」と「原資産価格」の差額分のことになります。
しかし、利益がでるインザマネーとは反対に、アウトオブザマネーは、利益権利行使することにより損失がでる金額を指します。
コールオプションでは権利行使価格が原資産価格を上回る場合に出た損失、プットオプションでは権利行使価格が原資産価格を下回ったとき損失が出た場合のことを指します。
※ちなみに、アウトオブザマネーが大きく進んだ状態のことは、「ディープアウトオブザマネー」と呼びます。
そして、インザマネーでもアウトオブザマネーでもない「原資産価格」と「権利行使価格」が同じ場合は、「アットザマネー」と呼び、本質的価値はないので、権利行使をしても損益は発生しません。
アウトオブザマネーの例を紹介!
行使価格100円の「コールオプション」を持っているとします。
原資産価格が80円のときにオプションを行使すると、その商品を100円で買っても80円で売ることになり、20円の損失が出てしまいます。
逆に、プットオプションでは、100円のオプションをもっているとき、原資産価格が110円になった場合に行使してしまうと、10円の損失になってしまいます。
この状態のことを「アウト・オブ・ザ・マネー」といいます。
アウトオブザマネーの状況で、買い手がオプションの権利を行使したとしても、利益もなく損をするだけなので、権利行使はしません。
インザマネーとアウトオブザマネーに関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「インザマネーとアウトオブザマネーとはなにか?意味や用途」について、わかりやすく解説させていただきました。
「インザマネー」と、「アウトオブザマネー」に関して、場合によっては、損してしまうこともあるので、行使するかどうかが重要になつてきます。
・満期日までにどれくらいの差がつくか?
・今後どのくらいの利益が得られる期待性があるか?
など、タイムバリューによって表すこともでき、予測建てに役立てる要素もあります。
しかし、本来のオプション価値を計算する方法など、ある程度知識を持っていないと大損を食らってしまうこともあるので、下調べした上で使用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。