8月27日その2
どうもインベスターS.Tです。
バイナリーオプションでは相場の傾向を見極め、エントリーポイントを探さなければ勝てません。
エントリーする為に、根拠となるヒントを出してくれるものが「インジケーター」です。
そしてインジケーターは、主に「トレンド系インジケーター」と「オシレーター系インジケーター」に別れます。
今回は「オシレーター系インジケーターである、ROCインジケーター」について検証して行きます。
目次
ROCとはどんなインジケーター?
ROCは「レート・オブ・チェンジ」の略で、日本語で言いますと、変化率(変化割合)となります。
そして、ROCインジケーターを使えば、相場が現在、
・強気なのか?
・弱気なのか?
・あるいはボックス相場なのか?
の判断が出来ます。
ROCインジケーターの特徴
また、値動きの勢いとROCインジケーターが描くラインで、相場が反転するタイミングをも掴めます。
相場の勢いを見るのには、モメンタムインジケーターを使われる方が多いと思いますが、モメンタムを比率化したものがROCで、計算式で引くか、割るかの違いです。
ROCインジケーターの設定方法について
モメンタムインジケーターはMT4の標準で用意されていますが、ROCインジケーターは用意されていません。
下記URLから無料でダウンロード出来ますのでセットアップ致しましょう。
https://www.abysse.co.jp/mt4/indicators/ROC.mq4
セットアップ先は、下記の手順で行ってください。
まずは、MT4を起動させて下さい。
MT4が起動しましたら、メニューバーの「ファイル」→「データフォルダを開く」でファイルマネージャーが起動します。
ファイルマネージャー内に「MQL4」フォルダーが有りますので開きます。
すると、「Indicators」フォルダーが有りますのでその中に保存してください。
ROCインジケーターを保存しましたら、ファイルマネージャーとMT4を終了させて下さい。
次に、MT4は再度、起動させます。
MT4が起動しましたら、メニューバーの「表示」→「ナビゲーター」を開きます。
ナビゲーターのインディケータ内に「ROC」が有りますので、利用したい通貨ペアの所まで、ドラッグアンドドロップします。
ドラッグアンドドロップをしますと、ROCのプロパティ設定画面が開きますので、パラメーターの設定を行います。
「パラメーターの入力」タブで日数を決めます。
10日、20日、25日がよく使われますが、ここはデフォルトの「12日」のままでいきます。
設定する際の注意点
※パラメーターの数値設定により、描くラインが大きく変わります。
※時間足の違いや、通貨ペアの違いでもかなり異なる。
※通貨ペアと時間足を決めましたら、過去チャートからマッチするパラメーターを決めて下さい。
「色の設定」タブでは見やすいお好きな色に変更できます。
「レベル表示」タブでは「0」レベルのラインを追加します。
ROCインジケーターの使い方や見方について
0ラインより上は強気相場で、0ラインより下は「弱気相場」となります。
0ライン上で細かな振幅を繰り返している場合は、「レンジ相場」になります。
ここで、ROCの計算式から上記の根拠を探ってみましょう。
ROCインジケーターの計算式
ROC=(当日の終値-n日前の終値)÷n日前の終値×100
注…n日にはパラメーターの今回は12を入れます。
ROCインジケーターでバイナリー取引を攻略する手法とは?
■ROCライン変化により買いのシグナルとなる現象は以下の状況です。
①上昇基調の流れの中でROCラインが0を勢いよく上に抜いた時に買いエントリー
②レンジ相場の際に買われ過ぎ売られ過ぎ水準を下回った後に水準の上に反発した時
③相場の底値圏でダイバージェンスが現れた時に次の足で買いエントリー
※ダイバージェンス…レートは下落を続けているが、ROCラインは上昇を始め、価格とROCの乖離現象が起きた状態
■ROCライン変化により売りのシグナルとなる現象は以下の状況です。
①下落基調の流れの中でROCラインが0を上から下に抜いた時に売りエントリー
②レンジ相場の際に買われ過ぎ売られ過ぎ水準を上回った後、同水準の下に反落した時
③相場の天井圏でダイバージェンスが現れた時に次の足で売りエントリー
※ダイバージェンス…レートは上昇を続けているが、ROCラインは下落を始め、価格とROCの乖離現象が起きた状態
しかし、画像を見て頂いて、お分かり頂けると思いますが、エントリーポイントの観点からしますと、いまいち分かり辛いと感じられるかと思います。
そこで、同じように買われ過ぎ売られ過ぎを判断するインジケーターに、CCI(Commodity Channel Index)があります。
MT4 に標準で装備されていますので、合わせ技としてこのインジケーターも使います。
画面左側の売買サインから見て行きます。
①ROCとCCIが0ラインで反発をしましたので「買いでエントリー」
②CCIが100ラインを割りましたので「売りエントリー」
③CCIが-100ラインを超えてきましたので「買いエントリー」
④ROCとCCIが0ラインで反転しましたので「売りエントリー」
⑤ROCにダイバージェンスが現れましたので「買いエントリー」
この様にCCIも利用しますと、エントリーポイントが見つけ易くなります。
ROCインジケーターに関するまとめ
ROCは、買われ過ぎや売られ過ぎを、0ラインを起点にラインの変動で表示し、売買サインともなる便利なインジケーターなのです。
特に、0ライン付近で停滞しているレンジ相場の状況もつかみやすく、0ラインを上抜け(下抜け)て、動きだした際には順張りでエントリーを可能にするインジケーターです。
また、ダイバージェンスの出現を根拠に逆張りエントリーにも使うことが出来ます。
ただ、欠点としては、下限・上限の目安となるものが無いので、いまいち、バイナリーオプションでは判断が遅れがちになります。
それをカバーする為に、今回はCCIインジケーターと組み合わせて、売買サインとしてみましたが、如何だったでしょうか?
エントリーポイントが見極めやすくなり効果が倍増しました。