どうもインベスターS.Tです。

 

FXやバイナリーオプションで取引を行っていく際、多くの人はインジケーターを利用してチャートを分析していくかと思います。

 

インジケーターには様々な種類があるわけですが、有名どころですと、移動平均線やボリンジャーバンド、ストキャスティクスなどがありますよね。

 

 

そんな中、ここ最近になって、

・ATRっていうインジケーターを見つけたんですけど、これってどんなインジケーターでしょうか?

・ATRはどのように使っていけばいいのでしょうか?

 

といったお問い合わせが増えてきました。

 

 

そこで今回は「ATRというインジケーターの概要から、設定方法や使い方」について説明していこうと思います。

 

この記事を見て、ATRを実際に使えるようにしていきましょう。

 

目次

ATRというインジケーターは一体何か?

 

ATRは、「Average True Range」の略になるわけですが、

簡単にいうと「出来高が多いか少ないかを線で示すインジケーター」ですね。

※因みに出来高というのは、取引されている量を意味します。

 

つまり、ATRの数値からわかることは、取引量が増加しているのか?それとも、減少しているのか?を把握することができるということです。

 

ですので・・・

・ローソク足の高値と安値が大きく開いていれば、ATRの数値は増加

・ローソク足の高値と安値の差があまりなければ、ATRの数値は減少

 

ということになります。

 

 

またATRの数値は、絶対値で表されるようになっています。

※絶対値とは、数直線上における距離を示したもの(「-5」は「5」で表される)

 

 

そのため、例えばですが・・・

あるローソク足の高値と安値が大きく開いているが、そのローソク足が大陰線であった場合、普通に考えてしまえばATRの数値も下がってしまうと思いがちです。

 

しかし、ATRの数値は絶対値として表されるので、ローソク足が大陰線であったとしても、高値と安値が大きく開いているのであれば、ATRの数値はプラスの大きな値になっていくわけですね。

 

 

また、相場がレンジの状態であった場合は、ローソク足の高値と安値がほぼ同じ値ですので、ATRの数値は小さくなると言えます。

 

 

ATRを利用する前の設定について

 

ここからATRの利用方法について説明していこうと思いますが、その前に、ATRの利用する際の設定についてお話します。

 

ATRは、MT4に既に搭載されている無料のインジケーターなわけですが、利用する前に設定を行う必要があります。

 

MT4からATRインジケーターを選択するには、右側にある「Average True Range」というインジケーターを選択します。

すると、設定画面が表示されるかと思います。

 

 

設定を行う項目は、以下の画面のように、「期間」、「レベル表示」、「表示選択」、という項目になります。

 

 

 

因みに、期間については、デフォルトの「14」に設定することをお勧めいたします。

 

基本的には、パラメーターの数値を合わせることで完了なのですが、ATRを深く追求したい方は、「レベル表示」や「表示選択」といったところも変更できますので、やってみてください。

 

設定が完了しましたら、「OK」ボタンを押しましょう。

すると、以下のような画面で表示されるかと思います。

 

 

 

 

ATRは、ストキャスティクスやRSIと同じ、オシレーター系のインジケーターですので、ローソク足チャートとは別に、ATR用のチャートが下の方に表示されます。

 

※オシレーター系のインジケーターは、過去のチャートデータからローソク足の動きを数値化して計算し、ローソク足の動きを予測するインジケーターのことを意味しています。

 

ATRラインの見方とは?

 

それでは、実際にATRの線を表示させた時の見方について説明していこうと思います。

 

ATRインジケーターを表示させた場合、以下のような画像で表示されるかと思います。

 

 

 

ATRは、ローソク足チャートの下にある青色の線で示されているものになります。

 

また、白色の線で引かれた分布図のようなものは、「出来高」を示しているチャートになります。

(出来高のチャートはMT4に標準で搭載されています)

 

 

ATRの数値は、一番右側に表示されている数字になりますね。

 

 

上記の画像をよく見てみると、「0.0005」〜「0.0010」までの範囲で表示されるようになっています。

 

 

さて、ここで少し良くみて欲しいのですが、ATRラインにマウスを合わせてみると、「value」という数値が表示されているのがわかるかと思います。

 

 

 

 

 

上記の画像では、「0.0005」〜「0.0016」の範囲の間で、「0.0010」と数値が表示されていますよね。

つまり、このvalueこそがATRの数値を表しているわけなんですね。

 

 

また、ATRの数値を10000倍してみますと、「pips」という単位に変換することができます。

 

 

このATRの数値から読み取れることは、「設定した14日間の間では、平均10pipsくらいの値幅でローソク足が動いている」ということが読み取れます。

 

・pipsとは・・・

為替の取引では、いろんな国の通貨が混在しています。単位というか価値も違います。1円と1ドルではぜんぜん違いますよね(;^_^A
そこで、比べ安くするためにpipsという単位を使います。円だと100分の1円(0.01円)になります。なのでは、「1銭=1pips」と覚えるのがいいかも。

https://バイナリーオプションブログ.net/保存版/fxyougo/

 

 

このようにATRは、ローソク足の値幅がどのくらい変化しているのかを数値から把握することができます。

 

 

ATRを利用する大きな目的とは?

 

 

ATRを利用する目的は、人のよって様々かと思いますが、個人的にATRを利用する大きな目的というのは・・・

 

FXの場合は「損切りする時のポイントをズラすため」、バイナリーオプションの場合は、「為替相場の全体的な動きの把握するため」であると思っています。

 

FXの場合は、バイナリーオプションと違って判定時刻が存在しないので、損切りのポイントなどを自分で指定する必要があります。

 

例えば、ATRの数値が大きい時というのは、値幅の動きが大きいということですので、損切りの場所を離しておかないと、自動決済が行われてしまうことになります。

 

つまり、損切りの場所を離しておくことができれば、さらに利益を得ることができたかもしれないというわけです。

 

 

ATRの数値を参考にして、損切りのラインを決める際には、ATRの1.5〜2.0倍くらいを目安に離すことがいいと言われています。

そうすれば、すぐに自動的に損切りされることなく、利益をしっかりと得ることができるでしょう。

 

 

また、バイナリーオプションの場合は、判定時刻が自動的に決められていますので、損切りという概念がありません。

 

しかし、ATRは為替相場の全体的な流れを把握する上では、とても使えます。

 

ATRの数値が低い状態が続いているのであれば、いわゆるレンジ状態が続いているということがわかるので、どこかのタイミングでトレンド状態に入り、大きな値動きが起こることが予想できます。

 

逆に、ATRの数値が大きくなる時というのは、大きな値動きが起こりそうな状態であるということがわかるので、順張りでエントリーをする準備をすることができます。

 

 

このようにATRは、FXにおいても、バイナリーオプションにおいても、しっかりとした目的に沿って利用することができれば、損失を減らすことができます。

 

是非一度、ATRを使ってみて、ATRインジケーターの良さを実感してみましょう。

 

 

ATRに限らずインジケーターを頼り過ぎるのは危険?

 

ここまで、ATRインジケーターに関するお話をしてきました。

確かに、ATRは便利なインジケーターですので、どんどん使っていって欲しいとは思います。

 

 

しかし・・・

ATRに限らず、どんなインジケーターにも言えることではあるのですが、インジケーターに100%頼りきってしまうような投資をするのは危険です。

 

もちろん、FXやバイナリーオプション初心者の方からすれば、インジケーターなしでは、相場の状況をしっかりと理解することは難しいかもしれません。

 

 

ですが、インジケーターに頼り続けていては、いずれ勝てなくなる日が続き、大きな損失を抱えてしまうことになるでしょう。

 

 

FXやバイナリーオプションで勝ち続けるためには、相場全体の流れや、ローソク足の値動きを分析し、自分なりのロジックや根拠を導き出すことが大切です。

 

インジケーターに頼り続けている場合は、負けてしまう原因がわからず、対策のしようがなくなってしまいますが、自分なりのロジックや根拠を元に取引をしていけば、負けた時の原因も把握できるので、対策のしようがあります。

 

ですので、インジケーターを使っていく際には、インジケーターを使いながらも、自分なりにチャートを分析していったりしましょう。

 

そうすれば、勝ち続けることができるトレーダーになれるでしょう。

 

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