どうもインベスターS.Tです。
バイナリーオプションから投資を始めた人には聞きなれないかもしれませんが、あなたは「スリッページ」と「スプレッド」という言葉をご存知でしょうか?
FXで使用される言葉なので、取引をやられたことのない人にはあまり関係のない言葉かもしれません。
そのため!
今回の記事では、「FXで使用されるスリッページとスプレッドがバイナリーオプションに与える関係性」について考えていきます。
目次
スリッページの意味とは?
「スリッページ」とは、FXで注文した指定のレートと約定されたレートにおいて発生したズレのことを言います。
例えばですが、ドル円において「100.000円」のときに注文をしたとして、約定されたのが「100.020円」だったとすると、2.0pipsのスリッページが起きたと言えます。
その理由としては、注文をしてから約定をするまでの間に、価格が変動しているため起きてしまうようです。
2.0pipsの違いということは、お金に換算すると200円の違いですが、これは1万通貨での取引の場合の損失です。
一度に10万通貨で取引を行えば、2,000円の損失となってしまいます。
これが何回も起きてしまうと、それなりに損失が高くなっていくのです。
FXを始めるときは、スリッページの発生しにく業者を選ぶべきかもしれません。
ただ、スリッページは必ずしも損になるとは限りません。
もしかるすると、自分にとって有利な約定となるかもしれないのです。
しかし、ズレることによって、自分の思い通りの注文では無くなると考えれば、得があったとしてもあまり良い現象とは言えないのです。
スプレッドとの違いとは何か?
「スプレッド」とは、買値と売値の差になりますので、スリッページとは明らかに違います。
スプレッドの一例
例えばですが、表示されているレートが売「100.000」買「100.003」と表示されていれば、スプレッドは0.3銭となり、この差額をFX業者に支払っているということになります。
スリッページとスプレッドの違いについて
スリッページはシステム上、仕方なく起きてしまう現象です。
それに対し、スプレッドは、手数料として予め設定されている差額となります。
もし、バイナリーオプションでは無くFXを開始したいと考えたときは、できるだけこのスプレッドが狭い業者を選ぶと、支払う手数料が安くなるので、良いということになるのです。
スリッページの設定方法について
スリッページは、ほとんどのFX業者において、設定することで回避できるようなシステムがあります。
自分が許せるスリッページの価格範囲設定を行うことで、それ以上のスリッページが発生した時点で約定しなくなるのです。
あまりにも大きなスリッページでの約定をなくすためには、設定をしておくことをオススメします。
また業者によっては、有利に起きたスリッページは約定を行い、不利な場合は制限をしてくれる業者もあります。
設定方法に関しては、FX業者によって違いますので、口座開設した業者に問い合わせてみましょう。
スリッページはバイナリーオプションでも起こるのか?
スリッページは、バイナリーオプションでも起きる現象です。
ただ、スリッページという呼び方はあまりせず、「滑った」という言葉を利用する人が多いのではないでしょうか。
そのため、バイナリーオプションではスリッページは起きないと説明している人もいます。
これは、バイナリーオプションを行う人の捉え方の違いなので、何が正解とは言えない部分と思われます。
この「滑り」が起きすぎるため、中には、
と疑う人もいるほどです。
ではなぜ、FXと違い、そのような考えになるのでしょうか?
その理由は、バイナリーオプションで得た利益は、業者が支払っているお金になることから、そのような発想がしやすくなってしまうからですね。
つまりバイナリーオプション業者は、口座を開設した利用者が負ければ負けるほど、利益がでる胴元となるわけです。
そのため、「【滑り】を利用してチャートを操作している」という考えになった人もいるようです。
ただですね、FXと同様に、滑ったことにより、得になることもあります。
そのため、バイナリーオプション業者が操作しているという考えにはならないんですよね。
バイナリーオプションで滑りが起きる原因もFXと同様で、成立するまでにタイムラグが発生しているのが原因と考えられます。
もしバイナリーオプションで「滑り」をあまり起こしたくないと考えるのならば、区切りの良いときはエントリーを控えるという方法があります。
MT4のローソク足が出現するタイミングから、ズラしたエントリーを行うのです。
FXを行う投資家は、ローソク足を参考に取引を行うので、ローソク足が確定した瞬間は取引が増えます。
その為替が動きやすい場面では取引をせず、5秒ほど前あたりでエントリーを行うと、「滑り」に合う可能性が低くなるのです。
スリッページに関するまとめ
多くの投資家が、インターネットを利用して取引を行っているので、「スリッページ」が起きてしまうことは、ある程度理解しなければいけません。
そして、起きでしまうということを知っているのだからこそ、事前に手立てを行うことができます。
一番よくないこととは?
一番いけないことは、「スリッページ」が起きることに対して、「なぜ起きるのか?」ということを調べないことです。
つまり、それに対しての対応策を考えないということですね。
バイナリーオプションでも同じこと、滑りに対し何かしらの対応策を考える必要があります。
すぐに業者を疑うのではなく、対応策をしっかりと考える人が、利益を伸ばせる人のはずです。